「原因自分論」というものがある。
自分の人生において起こる出来事や状況の主たる原因は、自分にあると信じる考え方だ。
自己責任の考え方にも似ているが、すべての出来事や状況について完全に自己責任を負うことが求められるわけではない。
自分が望むような結果を得るためには、自分自身が目標を設定し、計画を立て、行動を起こし、自己成長を促進することが重要だという、より積極的で主体的な考え方だ。
大切なのは、自分自身を責めるのではなく、自分自身を受け入れることだ。自分のせいとか自分が悪いということではない。
自分自身を責めることが原因で、自分自身に対する自己嫌悪感を持ってしまい、ストレスやうつ病につながってしまっては良くない。そのためにも、自分自身が原因であることは認めつつ、客観的な視点から自分自身を許すことが大切となるのだ。
原因自分論を持つことには次のようなメリットがある。
まず、自分自身が自分の人生の主導権を握っているという自覚を持つことで、自分自身の成長に繋がる行動を取ることができる。
次に、自分自身を受け入れることで、自分を責めるのではなく、自分を肯定することができるため、自己肯定感が高まる。
そして、自分自身で自分の人生をコントロールしていることを理解しているため、自分が目標を達成することができると信じることができる。
現代社会では、多くの人々が外部要因によって自分自身が不幸であると感じている。例えば、仕事が忙しくてストレスを感じる人は、会社や上司が原因だと考えることが多い。しかし、その会社に入社することを決めたのは自分だし、その会社で働き続けるという決断をしているのは自分だ。嫌になったら辞めれば良い。
転職活動やそのための勉強など、自分にできることはいくらでもある。
原因自分論を持つことで、自分自身に原因があるということを認め、改善に向けた取り組みをすることができる。
原因が自分にはないとしてしまったら、自分ではなんとかできないということになってしまう。
たしかに自分ではどうしようもないことというのはある。
だが、自分でなんとかできるようなことさえも、誰かのせいにしたり、何かのせいにしていては自分の人生は何も変わらない。
なので、自分自身に原因があるということを認めることが重要だ。自分自身に原因があるということは、自分自身が問題を解決するための手段を持っているということなのだ。
原因自分論を持つことで、自分自身を客観的に見つめ直すことができ、自己改善に取り組むことができる。
そして自己成長が進むことで、自信を持って自分自身を表現できるようになり、自分の人生を充実させることができるようになるだろう。
この考え方を常に頭の片隅に置いておこう。