人間は大体みんな自分のことをまじめだと思っている。
なぜなら何だかんだでみんな、自分がちゃんとしていない人間だとは思いたくないからだ。
まじめというのは基本的にはポジティブな意味で捉えられることが多い。
口ではまじめだから自分は損していると言いつつも、結局自分はちゃんとしている人間なんです、ということをアピールしたいだけだ。
そもそも他人からの評価とはまじめになることが多い。
なぜなら他人に対してわざわざあなたはまじめじゃないよ、とネガティブなことを言う人はあまりいないからだ。
それよりもポジティブなイメージを与えることができるまじめという評価をする人の方が多いだろう。
そんな他人からの評価と、そして、人間は基本的に自分がかわいくてかわいくてしょうがないので、みんな自分のことをポジティブな意味で、まじめだと思っている。
自分は意外とまじめなんだ、自分は実はまじめなんだ、とみんなが言う。
だがそうやって自分を甘やかしてはいけない。
たしかに誰しもが、まじめな側面を持っているだろう。
だがそれと同時にまじめではない部分も大いにあるはずだ。
自分で自分のことをまじめだと思っていてはおしまいだ。
まじめな自分の行動は正しいと思い込み、結局自分で何かを変えようとしなくなる。
うまくいかない時にも、まじめなんだからしょうがないよね、などと言い訳をする。
違う、全然まじめなんかではない。
ただ頑固で視野が狭いだけだ、変化することをせず甘ったれているだけなのだ。
自分の見たい部分だけを見るのではなく、自分の見たくない部分も受け入れよう。
そして常に自分は全然まじめなんかではないのだということを理解し、貪欲に全ての可能性を探そう。