前回は自己投資について書いたが、今回は実際にお金を増やす目的の投資について書こうと思う。
今の時代、最も安全性が高くて期待値も安定しているものは、おそらく株式投資だろう。
株式投資において、まず最初に理解しておくべきことは、長期的にお金を運用していく場合、どこの会社の株を買ったらいいとか、いつのタイミングがいいとか、そういうことを考える必要はないということだ。
知っておくべきなのは、世界の経済というのは人類が誕生してからずっと成長し続けているということだ。
それは人類が誕生してからずっと人類の数(人口)が増え続けているからだ。
人口が増えれば、必要になるモノが人の数だけ増えるので、その分モノを作り、モノを買う人が増え、経済は成長する。
そして世界の人口はあと数十年はずっと増え続けると予想されている。
という事は世界の経済は今後数十年はずっと成長し続ける。(第三次世界大戦や隕石の衝突などで人口が大きく減少すれば別かもしれないが)
よって世界の経済を指数化したもの(インデックスファンド)に投資をすれば人口が増え続ける限り、その株価は上がっていく。
そしてテクノロジーの進化もあるので、人口1人あたりの生産性向上も期待できるので、必ずしも人口減=経済縮小とはならないだろう。
もちろんリーマンショックやコロナショックなどのように、一時的に株価が下がることはあるが、その後、結局株価は元に戻り、また上昇していく。
インデックスファンドには様々な種類があるが、とりあえず全世界株かアメリカ株の有名どころを選んでおけば、そこまで大きな失敗はないだろう。
なぜアメリカかというと、2022年現在では、アメリカ経済の株は世界経済の大きな割合を占めるので、全世界株でもアメリカ株でもそこまでの大きな違いはないからだ。
大事なのは世界の経済に投資するということだ。日本の経済はここ2、30年停滞している。
結論を言うと、毎月の収入の何割かを、つみたてNISAで、インデックスファンドに投資すれば良い。
それだけだ。
仮に、年利7%(SP500の過去数十年平均)で株価が上がっていくとして、毎月3万円を30年間積み立てたとしたら、ざっくり資産は3,500万円になる。
もし、毎月3万円を貯金していたら、仮に利息が年0.01%だとして、30年後は1,082万円だ。
年利7%(仮)という世界経済の力を借りるだけで、これだけ差が付くのだからやらない手はない。
もちろん100%これが実現できるとは限らないが(そもそも未来に100%はないので)、今考えられる中ではかなり確度の高い投資だといえるだろう。
昔はこういう投資は限られた人間にしかできなかった。
情報はなかったし、実際に証券会社に行き、海外の株を買うのは大変だっただろう。
だが今は手数料の安いネット証券を使って誰でもできる。
僕たちは本当に良い時代に生まれた。
ちなみにiDeCoもとても良い制度だが、原則60歳まで引き出すことができない。もしそれでもよければiDeCoも活用したほうがお得だろう。
また、つみたてNISAやiDeCoは積み立てできる金額に上限があるため、もし資金が余る場合はさらにインデックスファンドをドルコスト平均法(毎回同じ額を投資する投資法)で買えば良い。
資産3000-5000万くらいまではこれで十分だろう。その後はもう少し保守的なポートフォリオを組んでも良いかもしれない。
今回は本当に大枠だけ書いたので、細かい言い回しや、計算の部分に関しては、あまり気にしないこととする。
重要なのは、これを知っているかどうかだ。そして世界の動きによっては、今後状況が変わる可能性もある。
勉強し続けよう。