人々が何かをやらない言い訳として、「お金がない」と同じくらい使われるのは「時間がない」だろう。
現代社会では日常の生活も仕事も趣味も、色んなことがとても複雑になったので、時間の使い方がとても重要になった。
ではなぜみんな時間をうまく使えないのだろう。
一つの答えとして、自分のやりたくないことに時間を使っている、というのがあると思う。
自分のやりたくないことをやらなければ、1日24時間を自分のやりたいことだけに使える。
やりたくないことをやらないためには「自分はこれはやらない」と決めておくことが重要だ。
もちろん時には自分のやりたくないこともやらなければならない時があると思うが、「これは絶対にやらない」ということは決めておかなければならない。
やらないことの例としてわかりやすいのは、みんながやっているからやらなければならないといったことだ。
そういったことは大体、自分がやらなければならないと思い込んでいるだけで、やらなくても特に問題ないことが多い。
みんなと違くて大丈夫だし、もしそれで離れていくような人たちなら、そもそもそのような人たちとは付き合わなくて良い。
あるいは仕事で、生産性がなく無駄だと思うような仕事をやらなければならないことがあるかもしれない。
そういう時も、そんな仕事はしなくて良いし、そんな会社はやめてしまえば良い。
もちろん極端に考えすぎるのは良くないし、やりたいことをやるには、行きたいところに辿り着くには、やりたくないことをしなければならない時もある。
だが、目標もなくダラダラとやりたくないことをやってしまってはいけない。
そうは言ってもそんなことはできない、と思うかもしれないが、それはできる。
できないと思う理由は、他に付き合ってくれる人がいなかったり、他に行く会社がないからだろう。
だが、自分が魅力的な人間なら他に仲良くしてくれる人たちはいるだろうし、自分が仕事ができる人間なら転職先もあるはずだ。
自分のやりたいことをして生きていきたければ、自分のやりたくないことをやらなくても大丈夫な人間になれば良い。
だから僕は、自分のやりたくないことに誘われたときにはいつもこう言ってきた。
「僕はいいや」