よく、宝くじが当たった人がその後、不幸になってしまった、という話がある。
しかし、それはちょっと考えてみると必然だ。
まず、宝くじとは何かだが、年間売上は約1兆円でその約半分が当選金として支払われる。そして約15%が広告宣伝費として使われ、約35%が税金として使われる。
どういうことかというと、期待値は約0.5なので、1万円分の宝くじを買ったら当選額5000円のリターンが期待できるということだ。
あくまでも期待値なので、1万円買って100万円当たる人ももちろんいるが、確率はかなり低い。
数億円の宝くじが当たる確率よりも、宝くじを買いに行った途中で交通事故に遭って死んでしまう確率の方が高い、なんて言われたりもする。
要するに、まともなマネーリテラシーのある人間は、宝くじは買わない。
宝くじを買うのは、普段から勉強をしないのでそういった計算ができず、自分では稼ぐことができないので、一攫千金を夢に見ている人たちだ。
そういったマネーリテラシーの低い人たちが買い続けるので、宝くじは愚者の税金とも呼ばれる。
では、そんなマネーリテラシーの低い人が、いきなり何億もの大金を手に入れたらどうなるか。
答えは簡単で、お金の使い方がわからないので、無駄な使い方や間違った使い方をしてしまったり、騙されてお金を失ってしまったりする。
自分だけは大丈夫と思っていても、そもそもマネーリテラシーが低いので、実際に何億もの大金を目の前にしたら、正常な判断などできない人がほとんどだろう。
結局、宝くじが当たっても幸せにはなれない。