ダラダラするのは当たり前

ダラダラするのは当たり前

ダラダラしてしまう自分はダメな人間だと思うかもしれない。

しかし、僕たちが行動することや思考することを面倒だと思ってサボってしまうのは当たり前のことだ。



まず1つ目の理由は、僕らは長い歴史の中でずっと食糧不足に怯えて進化してきたということだ。

ここ最近こそ、食べるものが溢れていて食料廃棄などが問題になっているが、それは人類の歴史上ではつい最近の出来事だ。

少し前まではずっと食糧不足の方が問題だった。

そんないつエネルギー不足になるかわからない生活の中で生き残るためには、カロリーをなるべく使わないようにしなければならない。

なので僕らはなるべくカロリーを使わないように、無駄な行動はせず、考えることもせず、なるべくサボろうとする。



2つ目の理由は火を使えるようになったことだろう。

火を使えるようになったのも人類の歴史から見ればつい最近のことだ。

火を使えるようになって何が変わったか?

それは食べ物を焼いたり、煮たりして柔らかくしてから食べることができるようになったことだ。

火を使う以前の人類は肉や草などをそのまま食べていたので、消化にすごく時間がかかっていた。

食べ物を食べたら消化をしないといけないので、食後はずっとダラダラするしかなかった。

動物園の動物たちはいつもダラダラしているが、あれは檻の中という環境で人間にエサを与えてもらえるからダラダラしているのではなく、消化に時間がかかるからダラダラしているのだ。実は自然界の動物も同じように結構ダラダラしている。

そんな風に人間も動物も本来は消化にすごく時間がかかるので、基本ずっとダラダラしている。



人間がつい最近、食べ物に困らなくなり、火を使えるようになって消化の時間が短くなったとしても、僕たちのDNAはそんなにすぐに進化したりはしない。

僕たちのDNAにはまだまだダラダラしてサボろうとする意志が刻み込まれている。

そう、僕たちがダラダラしてしまうのは当たり前なのだ。

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