僕は自分がめちゃくちゃ運の良い人間だと思っている。
なぜなら僕は昔からそんなに最悪の出来事みたいなものはなかったし、僕の周りの人たちは大体いつもビックリするくらい良い人たちばかりだからだ。
まあ、日本という国はかなり環境に恵まれた国なので、日本に生まれたというだけで、ほとんどの人が運が良いと思うが。
だが、驚くことに自分を運が悪い人間だと思っている日本人は少なくない。
そしてそれは、不満がある今の自分の現状を変えようとせずに、それを環境のせいにしたり、自分には無理だと最初から諦めている人間にその傾向が強いように思う。
一方で、恵まれない国や貧しい国に生まれた人たち、あるいは逆境に立たされた経験のある人たちでも、特に成功を収めた人たちの中には、自分は運が良かったのだと言う人たちもいる。
このことからもわかるように、運の良い悪いに外的要因というのはあまり関係ない。
どんなに周りが羨んでいようと、本人はそれを自覚していない場合もあるし、その逆もある。
要するに、「運の良い人間」や「運の悪い人間」というのはこの世には存在せず、自分のことを「運が良いと思っている人間」と、「運が悪いと思っている人間」が存在するだけなのだ。