僕は1年半ほど前に会社を辞めて今はフリーランスで仕事をしている。
普段、予定は午後からしか入れないので朝はアラームをかけずにゆっくり起きるし、週の半分くらいは家で仕事をしている。
収入も普通に生活するくらいには十分ある。
自分で言うのもなんだが、まあうまくいっているほうだろう。
だからよくこんなことを言われる。
「会社を辞めて正解だったね」
と。
だが僕はそうは思わない。
もし僕が今うまくいっていなかったらきっと僕はこう言われているはずだ。
「会社を辞めなければよかったのに」
と。
会社を辞めたことが正解だったのではなく、僕が自分のやるべきことをやり、会社を辞めたことを正解にしたのだ。
そう、”会社を辞める”という選択には正解もなにもない。
実は選択や決断といったものには大した意味はないのだ。大事なのはそのあとにどうするかだ。
そして、そのあとにどうするかももう決まっている。必死こいてやるだけ、それしかない。
今、目の前にある、どの道を選ぼうかという選択や決断が未来を決めるのではなく、必死こいてやった結果が、この道を選んだという過去の選択や決断に意味をもたらす。
だから僕は昔からランチに何を食べるといった些細なことから、進学・就職などの人生の岐路になるようなときでさえも、何か選択肢を前にしたときにはいつもこう言ってきた。
「そんなことはどうでもいい」